風邪やインフルエンザなど、流行りの症状、季節の病気の予防法と対処法について解説します。
風邪
原因 | 風邪とは、ひとつの病気を指す正式な病名ではなく、異なった病原体が鼻やのどなどに取りついて起こるさまざまな症状をひとくくりにして「風邪」と呼んでいます。 ウイルスが粘膜から感染して炎症を起こすため、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛み、咳、たん、発熱といった症状が起こります。 |
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対処法 | 空気が乾燥すると、鼻やのどの粘膜が乾燥して、体の防御機能が低下し、ウイルスに感染しやすくなります。 大切なのは正しい養生と早めの手当です。症状を和らげるくすりを上手に使って、体が自分の力で治るのを助けましょう。 通常の風邪は数日で症状が治まることが多いので、安静にして様子を見ましょう。 |
予防法 | ウイルスに感染しないように衛生面に注意することが最善の予防策です。 こまめにうがい、手洗いを行い、適度な運動やバランスのよい食事、極端な厚着を避けるなど、抵抗力を養う体づくりを心がけましょう。 |
Q&A |
風邪のとき、お風呂に入っても大丈夫? 普通の風邪なら、5分間ほど湯ぶねで温まり、湯冷めしないよう、さっと上がって着替えれば、良い効果があるといえます。 髪などを洗うのは、体が冷えてしまうので、症状が軽快するまでは控えましょう。 高熱が出て、関節が痛みます。風邪でしょうか? 急な高熱などの全身症状が出るのは、インフルエンザの可能性があります。 |
インフルエンザ
原因 | インフルエンザウイルスには、大きく分けてA型、B型、C型の3種類があります。そのうち、特に大きな流行の原因となりやすいのはA型とB型です。 インフルエンザは感染した人のくしゃみや咳などによって飛び散った、ウイルスを含む粒子(飛沫)を鼻や口から吸い込むことで感染します。これを「飛沫感染」といいます。 また、飛沫から水分が蒸発した細かい粒子が空気中を浮遊し、それを吸い込んで感染する空気感染や、ウイルスのついた手指やものにふれて感染する「接触感染」もみられます。 |
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対処法 | 体が冷えると、血液循環が悪くなり繊毛運動が弱って、ウイルスが侵入しやすくなります。室内の温度や湿度を適度に保って、感染しにくい環境を整えましょう。 |
予防法 | インフルエンザのワクチンは、不活性化ウイルスを体内に接種することで、抗体がつくられて発症を抑えることができます。 また、インフルエンザが流行している時期は、人ごみでの感染を防ぐため、学校や職場、ショッピングセンターや繁華街など、不要な外出はなるべく避けたほうが安心です。 やむを得ず出かける場合は、なるべく短時間ですませるようにしましょう。 |
Q&A |
インフルエンザのワクチンの接種はいつが良い? ワクチンを接種してから抗体がつくられるまでに約2週間かかります。インフルエンザが流行するのは、毎年12月から翌年の3月ごろまでなので、流行時期を迎える前に、早めに接種しておきましょう。 |
花粉症
原因 | くしゃみ・鼻みず・鼻づまり等の症状が風邪とよく似ているため間違いやすいですが、花粉症はスギやヒノキなどの花粉が原因となるアレルギー性の病気です。 特にスギ花粉症は冬の終わりから春にかけて、毎年、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどの症状で多くの人を悩ませています。
日本では、スギのほかにもヒノキ、イネ、ブタクサ、ヨモギなど約50種類の植物が花粉症を引き起こすとされています。 |
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対処法 | 飛散の多い時の外出を控える。やむを得ず出かける時には、マスク、メガネを使いましょう。 表面がけばだった毛織物などのコートは花粉が付着しやすいので、使用を避けましょう。帰宅時は衣服や髪をよく払ってから入室するようにしましょう。 |
予防法 | こまめに掃除をすることが重要です。花粉は室内にも入り込んでいます。カーペット、畳、カーテン、ソファなどに付着した花粉を取り除くため、こまめに掃除することがいちばんです。 掃除のときには、舞い上がる花粉やほこりなどの影響を防ぐためマスクをしましょう。 また、ストレスがたまってイライラすると、アレルギー症状が悪化すると言われています。できるだけ気分転換をして、ストレス解消を図りましょう。 |
Q&A |
花粉症は遺伝する? 花粉症の最大の要因はアレルギー体質の遺伝です。しかし、生活習慣や住環境など、さまざまな要素があり、家族に花粉症の人がいても発症しないケースも珍しくありません。 花粉症になる人とならない人は何が違うの? 遺伝的にアレルギー体質を持っているかどうかが、大きな分かれめになります。 さらに、食生活を始めとする日常生活の要素が深く関わっているほか、花粉が多く飛んでくるところに住んでいる人は、花粉症になりやすいと言われています。 |
ノロウィルス
原因 | 水やノロウイルスに汚染された食品、特にカキを含む二枚貝に原因があるとされています。 ノロウイルスは貝の体内では増殖できず、二枚貝の生息域がノロウイルスに汚染されると、ノロウイルスを体内に蓄積してしまうと考えられています。 また、感染者の便や吐しゃ物に接触したりすることにより二次感染を起こすことがあります。 感染者が、用便後の手洗いが不十分なまま料理をすると、食品がウイルスに汚染され、その食品を食べることにより、感染が引き起こされる恐れがあります。 |
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対処法 | 毎年11月末~1月末が流行のピークとされています。 一度感染しても半年ぐらい免疫がありますが、それ以降になると、また感染します。 感染者の嘔吐物は絶対に直接触らないようにしましょう。 子どもが嘔吐した際は、マスクとビニール手袋を着用し対処します。嘔吐物は古新聞で拭き取ってビニール袋へ入れて処理するようにしましょう。 |
予防法 | ノロウイルスにはワクチンはありません。 カキなどの二枚貝は中心部まで十分に加熱(85℃~90℃で90秒間以上)してから食べましょう。湯通し程度の加熱では不十分です。 生鮮食品(野菜、果物など)は十分に洗浄しましょう。 トイレの後、調理をする際、食事の前にはしっかりと手を洗いましょう。手洗いの後、使用するタオル等は清潔なものを使いましょう。 |
Q&A |
ノロウイルスに感染するとどんな症状が出るの? 潜伏期間(感染から発症までの時間)は24~48時間で、主症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛であり、発熱は軽度です。 通常、これら症状が1~2日続いた後、治癒し、後遺症もありません。また、感染しても発症しない場合や軽い風邪のような症状の場合もあります。 感染が疑われる場合、どこに相談すればいいですか? ご家庭で嘔吐や下痢患者などが出た場合は、すぐにかかりつけ医に相談してください。保育園・学校・高齢者施設などの場合も速やかに医療機関に相談し、最寄りの保健所に連絡してください。 |
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